会長挨拶
2023-2024 年度の会長を仰せつかりました。私の城西ロータリークラブ入会日は平成 25 年
(2013 年)1 月 15 日。気づけば 10 年、この城西ロータリークラブで何をやってきたのか、何を知ったのか、何を理解してきたのか…すべてにクエスチョンがついてしまうのですが、会長職を経験することで何かすこしでも理解にたどり着くのではなかろうか、期待と不安が入り混じった気持ちでいます。
さて、今年度のゴードン.R.マッキナリーRI 会長の掲げたテーマは“CREATE HOPE in the WORLD 世界に希望を生み出そう”です。2004 年のスマトラ島沖地震の際にロータリアンとして復興活動にあたり、被災者からかけられた「生き続けていく希望が出ました」という感謝の言葉と貝殻のプレゼントが、RI テーマとなり RI ロゴに表れています。コロナやウクライナ侵攻に限らず何かと生きにくい世の中においては、誰しもが心の悩みを抱えてしまう可能性があります。ロータリーは、その心の悩みを抱えた人たちに対して積極的に救いの声をかけましょう、前年度のジェニファー・ジョーンズ会長の掲げた D.E.I を推進していきましょう、ということです。
そこで、今年度の城西ロータリークラブテーマは、多様性・寛容性を意味してくれるであろう “いいじゃない!ロータリー。”にしました。これは絵本作家ヨシタケシンスケさんの絵本「それしかないわけないでしょう」「みえるとかみえないとか」「りんごかもしれない」などタイトル名をヒントにしています。ヨシタケシンスケさんの絵本は、かわいらしいマンガとともに多様性・ハンディキャプレスの社会、寛容的・多角的なものの見方、柔軟な発想といったものを教えてくれます。そういった絵本を幼少期から接することのできる子どもたちは勿論のこと、物質的・精神的成熟とともに様々な価値観を許容する時代背景の中で青春時代を過ごすことができた私にとっては何ら難しい概念ではありません。
自由で温和な雰囲気を尊重する城西ロータリークラブに、わざわざ多様性という概念を持ち込むまでもなく、我がクラブにおける多様性とは?とわざわざ問題提起する必要もないかと思
っていますが、ヨシタケシンスケさんの世界観同様、いろんな考え方やいろんなとらえ方があってイイという発想を今年度テーマとしました。
ロータリーのこと不勉強なままに会長職に突っ込んでしまいましたが、どうぞ 1 年間よろしくお願い申し上げます。
第38代 会長 和田 拓郎